SFLO (Smart Facility Location Optimizer)は、工場や倉庫の拠点配置を最適化し、サプライチェーン全体の効率的な設計を支援するソフトウェアです。国内は元よりグローバルに製品を製造している企業のために、拠点(工場や配送センター)の最適化場所と規模(生産能力や在庫キャパシティー)を計算します。さらに、配送センターの位置を決めると同時に、各配送センターの担当する顧客の割当ても行い、全体の物流コストを最小化します。

SFLOは戦略的なサプライチェーンの設計にも役立ちます。たとえば、新物流ネットワークの立ち上げ、既存の物流センターの統廃合、新製品の投入計画、企業合併による異なるサプライチェーンの融合と効果の分析などにも使われています。

豊富なモデリング機能

SFLOの最適化モデルには多くの機能が含まれます。以下はその一部です。

  • 上流(原材料調達や部品の在庫拠点)から下流(顧客や配送先の店舗)までの広い範囲を含むモデリング機能
  • 拠点のパラメータ化(在庫面積やキャパシティー)や輸送リードタイムによる実務的な制約の考慮
  • シナリオ管理機能により、意思決定項目や将来の需要予測による多数の可能性を踏まえた現実的な最適解
  • 精密な運賃体系(タリフ表)の設定、路線便 vs. 専用便、輸送モード(陸送、鉄道、海上、空路など)の使い分け
  • 拠点住所から緯度経度の取得と道路ネットワークによる拠点間距離の自動計算による高速で正確な処理

期待される効果

SFLOを利用することによる投資効果としては、以下が含まれます。

  1. サプライチェーン全体での物流コストの削減(5~15%)、輸送コストや在庫コストの削減(5~10%)
  2. 多数のシナリオ分析による緻密な計算による高湿度の意思決定、思い込みや直観等によるミスの回避
  3. 輸送業者の選択、最適輸送モードの選択による配送サービスの向上と費用削減
  4. 緊急時(災害、火災、事故、紛争など)の物流対策の作成、万全な緊急時対応策の準備

事例の紹介

1.業務用機器製造メーカーの拠点配置分析

国内で業務用機器を製造するあるメーカーでの拠点配置事例です。日本OR学会によるORセミナーでご紹介され、それ以降の発展を含めて更新した論文(伊倉 義郎 ,”最適拠点配置ソフトSFLOの開発と適用例”, 平成13年度第4回ORセミナー, 2012)をご参照ください。詳細はこちらです。

長年直送による顧客サービスレベルの低下に悩んでいましたが、その解決法として地方毎の配送センターの設置による2段階の輸送モードが考案され、SFLO による分析を通して具体案の作成を行いました。

2.多種のサプライチェーン設計

当論文では、SFLOを使った種々のコンサル事例を紹介しております。詳しくは、こちらからご参照ください。

顧客と配送センターの割当て図のイメージです。この論文では、数多くの事例が紹介されました(松川 公司,“実務者から見た「ロジスティクスネットワーク設計」のニーズと課題”, 日本オペレーションズ・リサーチ学会春季研究発表会アブストラクト集 2005, 188-189, 2005)。

3.M&Aと企業再編

M&Aや企業再編では効率的な生産・物流ネットワークの構築によるコスト削減が期待されています。詳しくは こちらです。

M&A実施以前での緻密な試算をしていない場合も多く、 結果的に想定どおりの統合効果がもたらされていないケースも多々見られます。本稿では生産・物流面での統合効果の算出方法について例示を行います。

4.地震等による大規模災害時の緊急対策の立案

SFLOをツールとして利用したケース(臼田 光一 , 吉澤 睦博 ,”サプライチェーンの地震リスク評価システムISSOP®-SCM”, オペレーションズ・リサーチ : 経営の科学 Vol. 54, No.11, pp.664-667, 2009)です。 詳しくは こちらです。

当論文では、地震発生時の製造から物流にいたるサプライチェーンに対するBCP(事業継続計画)策定を 支援するためのシステムについてご報告いただきました。

動作環境とライセンスについて

SFLOは、WindowsPC上のExcel上で稼働します。お買い上げオプション以外にも、3か月から1年のレンタルオプションも用意しております。詳しくは弊社までご連絡ください。